こんにちは、デジタルリスク研究所編集部です。今回はタイトルにもある通り、ネットのクチコミと就活の関係について解説いたします。

最近では、就活に特化したクチコミサイトが多くあり、多くの就活生が利用しています。そこで今回は、就活生はどのようにクチコミサイトを利用しているのか、クチコミサイトはどのくらい就活生に影響しているのか説明いたします。

就活生が見るクチコミサイト4選

就活生が見るクチコミサイトには、このようなものがあります。

  • 就活会議

各企業のインターン、新卒採用のクチコミを閲覧できる就活生限定のサービスです。就活生約40万人のうち、約15万人が登録しています。社会人のクチコミは、企業研究に使われるそうです。

  • en Lighthouse

(旧 カイシャの評判)年間500万人のユーザーが利用する日本最大の会社クチコミプラットフォームです。2020年6月1日にリニューアルをして、「20代成長環境」や、「事業の優位性・独自性」などの項目が追加され、衛生要因だけでなく、企業の特徴を、さらにリアルに把握できるようになりました。

  • OpenWork

(旧 Vorkers)就職・転職の参考情報として、在籍企業の職場環境に対する社員の評価点やレポートを共有するWEBサービスで、社員による口コミ・評価スコアを約840万件掲載しています。

  • みん就(みんなの就職活動日記)

楽天が運営する就活掲示板です。29,000社を掲載しており、企業研究の他に、情報交換もできます。就活生の約60%が登録しているといわれています。

このように、就活生が利用しているクチコミサイトは多くあります。そして、多くの就活生が、サイトに登録をしています。もはや、就職活動の中の一つに「企業のクチコミ確認」があるといっても過言ではありません。さらに、それぞれのサイトは多くの会社が掲載されてあります。また、チコミサイトには、口コミを見られるだけではなく、企業からのスカウトを受けられたり、就活生同士が情報共有をするオプションがついているサイトもあり、就活生が利用するツールの一つとなってきています。

就活生向けのクチコミサイトは多くあり、多くの就活生が利用しています。


クチコミサイトの利用方法

では、クチコミサイトは、就活生にどのように利用されているのでしょうか。

就活生が、ある企業を求人で見つけたとします。その企業のことをもっと知るため、他の企業と比較するために、ネットで企業を検索します。そこで、企業の情報を詳しく知るために使われているのがクチコミサイトです。

クチコミサイトは、就達生に、他の企業と比較したり、詳細な情報を知るために使われています。

例えば、志望している企業と、業種、業界が同じで、事業内容などがほとんど似ていた場合、会社のホームページも見ただけでは、いまいち判断ができません。そこで、クチコミサイトで比較することによって、志望順位などを決めているのです。また、ホームページに載っていない細かい会社の情報を知りたい時にも利用されます。

ある意味では、クチコミサイトで他企業との「差別化」が図られているといえます。クチコミサイトは、今や多くの就活生に影響を及ぼしているのです。

 

クチコミサイトで企業は差別化を図られている。


差別化が図られるクチコミ

クチコミサイトが、他企業との「差別化」となっていると書きましたが、どのようにクチコミサイトが他企業との差別化に使われているのか、具体的な例を挙げて説明いたします。

例えば、就活生であるAさんが3つの会社の志望順位で悩んでいたとします。Aさんが特に企業側に求める点は、「社内の雰囲気求めるの良さ」と、「残業の少なさ」です。各企業のホームページや、求人では、「社内の雰囲気」「残業」について記載はされてありましたが、本当かどうか調べるために、実際に生の声を聴きたいと思い、各企業が掲載されているクチコミサイトを見てみることにしました。1つ目の会社(a社)をネットで調べて、口コミをみたところ、クチコミの多くの内容は、「社内の雰囲気が良い」「残業の量が少ない」というものでした。また、他の内容に関する悪いクチコミは目立っていませんでした。次に、2つ目の会社(b社)を見てみると、社内の雰囲気についてはいいクチコミがあったものの、残業に対してはネガティブなクチコミがありました。他の内容に関するネガティブな情報は見当たりませんでした。最後に、3つ目の会社(c社)を見てみると、社内の雰囲気についても、残業についてもネガティブなクチコミがでてきました。また、他の内容に関しても、ネガティブなクチコミが見つかりました。そこでAさんは、Aさんは志望順位を、一位 a社、二位 b社として、c社には、エントリーしないことにしました。

このように、Aさんがエントリーしようとしている三社は、志望順位をクチコミで決められました。a社はクチコミで差別化を図られて有利になりましたが、b、c社は差別化を図られて不利になってしまいました。このように、クチコミで他企業と比較をことによって、志望順位を決められたり、エントリーを避けられてしまうこともあるのです。クチコミの情報は、就活生側も企業側も相互に影響しあいます。また、企業側にとっては、採用する母数が減ったり、優秀な人材を逃してしまう場合にもつながってしまいます。

口コミの内容次第で、就活生にとっての企業の印象は大きく変わる。


どんなクチコミも就活生に影響する

このように、ネットのクチコミには就活生に大きな影響力をもたらします。しかし、影響を与えているクチコミが全て真実かどうかは分かりませんし、真実でないものもなくはないし、投稿者の伝え方次第、閲覧者の受け止め方次第で変わってきます。また、閲覧者の就活生は、万が一調べている企業のネガティブなクチコミがあった場合、「真実かどうか」「いつ書かれたものか」気にせずネガティブな情報があったと捉えてしまい、企業に対して、ネガティブなイメージを持ってしまいます。さらには、志望順位の低下、エントリー辞退にもつながってしまうリスクにもなりえます。そのくらい、ネガティブなクチコミは影響力があるのです。そして、就職活動に熱心な人ほど、下調べを隅々まで行うため、ネガティブなクチコミが見つけられた場合、そういった人からエントリーされる確率は減ってしまいます。

内容の真偽、書かれた年月に関係なく、クチコミは影響する


まとめ

ネットのクチコミと就活の関係については理解していただけたでしょうか。ネットのクチコミは、多くの就活生が閲覧しており、クチコミの内容は就活生に大きく影響します。内容の真偽にかからず色んな口コミであふれているのは、注意しておきたいですね。